すっかり秋の陽気になってまいりました。
半袖では寒く感じる日もありますね。
昨日古新聞を整理してましたらば、絵画の盗作疑惑についての記事がありましたので、今日は「芸術の秋」の話をしましょうかw
およそ5~6年前の10月だったと思いますが、東京に3泊4日の日程で遊びに行ったときのことです。
上野に宿をとった私は、上野公園をぶらついたあと、神田・秋葉原方向へとてくてくと歩き出しました。
上野から神田・秋葉原は徒歩で15分程度の距離です。
秋葉原界隈は、電気機械関係の商品を見るのが好きなもんですから、買うつもりはありませんけどよく行く町です。
いつものとおりあちこち見回しながらずんずん歩いていくと、神田付近で一枚の絵葉書を手渡されました。よく秋葉原駅前で配ってるアレです。
「お時間ありましたらサロンの方を見ていかれませんか?」
芸術のことはわかりませんけど、見るのは好きなんです。
上野に泊まるのも交通の便だけではありません、美術館博物館が多いからなんですねぇ^^
お時間はありますよ、まだ昼の2時。
特に予定も定めずの一人旅ですからね。
よしよし見てやるぞ、どこだそのサロンとやらはw
入り口まで案内され、
「ご自由にご覧ください^^」とのこと。
そうかそうか、ん、地下にもいけるのか、なら下からみるとしようか。
せまい地下には1~2人の客がおりましてね、数枚の絵を見ておりました。
値段がついてますね。まあ、気にせず参りましょう。
端っこのほうから見ておりますと、
「こんにちはー^^」
などと言いながら、まぁかなりな美女が近づいてまいりました。
「あ、こんにちは^^」
挨拶は基本ですからw
そしてもっともらしい説明が始まりました。
「この絵はどこそこの…」「この作者はフランスの…」
「はぁ。へぇ。ほー。」
さっぱりわからない説明が続きます。
延々と。
サロンに入ってからおよそ1時間。
「どれかお気に召した作品はございましたか?」
単純に、ああ、これきれいだなぁ、と思った作品を指しました。
「これきれいですよね」
「さすがお目が高い、これは…」
来たwほめ殺しだw
「夕焼けの海」と言った感じの絵でした。
縦60、横100cmくらいの大きさ。
金壱百萬円也。w
まだ金額には触れません、お互いにw
「この○○先生の絵はとても人気で、私も大好きな絵なんですよ^^」
いや、満面の笑みで言われてもw
どうせどの絵も好きな絵なんでしょ?w
買う気なんて鼻毛の先ほどもありませんよw
「…レプリカなんですが、100枚しかなくて、通しナンバーが振られてるんですよ」
100枚が3枚でも買う気なんてありませんからw
いよいよ本題ですw
「こちら1,000,000円になってますけど、もちろん分割でもご購入いただけますよ^^」
いや、これ複製画でしょ?
そもそもそんなお金持ってるように見えますか、私が?
初期の「電車男」みたいなかっこしてるんですよw
「ええ、確かにいい絵だとは思うんですけど、100万はちょっと出せませんねぇ^^;」
周りでも同様の話が繰り広げられています。
「この絵がね、椎名さんの日常において…」
「うーん、でも…」
この頃、私はあまり交渉事が得意ではなく、新聞の勧誘も断れませんでした。
月額3000円程度ならいっか、なんて思ってました。
ですけど!
この絵を買っちゃったらね、仮に月に1万円払っても100ヶ月かかるわけですよw
返済に8年以上かかる買い物なんてできますかww
いかんいかん、ここは断固として断らねば。
「ですけど、100万円は払えません!」
言ってしまったw
「…少々お待ちくださいね^^;」
帰っちゃおうかな、この隙に。
帰れない気の弱い私w
「椎名さん、すごいことが起こりました^^」(本当にこう言ったw)
「上のほうに掛け合ったら、『これも何かの縁だから、特別に70万円まで値下げしてもいいよ』って言ってくれましたよ^^」
簡単だなぁw
100万が70万になったからってそうそう払える金額ではないですから、
「どうですか、70万で?」
「いや、それでもやっぱり買えません。高いです。」
車のローンも抱えてた私。
これ以上の出費はこづかいに響くんですw
1時間経過。
「…少々お待ちくださいね^^;;」
おねえさん、またいなくなりましたw
数分後。
「椎名さん事件です。」
「はぁ。」
私は刑事や探偵じゃありませんから事件の解決なんてできませんけど、話だけなら伺いますよw
「30万円まで下がりました。どうですかこのお値段では??」
向こうも必死ですなw
たった2時間「いらない、買えない」って言っただけで100万が30万ですよ。
30万まで下がるってことはこの値段ならまだ利益が出る、ってことかい?w
どれだけふっかけてるんだろう^^:;
原価はただの紙とインク、それに額。タダみたいなもんです。
もうすでに絵に対して興味を失ってた私。
どうやってここから出よう、とだけ考えはじめました。
隣にいたカモw、いや客は携帯電話の呼び出しにより脱出成功。
電話、かかってこねぇかな。
しかし、前日に携帯を買った私。番号を知っているのはその時点で1人だけ。しかも平日の昼になんてかかってくるはずがないw
意を決して、
「すみません、そろそろ…」
「…そうですか、それでは…」
話す言葉もなく。
出口で、お互いに「すみません。」
一礼して歩き出しました。
外では何人かが「キャッチ」されていますw
だめだよ、1,000,000円だよw
あのとき流されるまま買っていたら、まだローンを払っていることになりますw
きっと絵は物置の中でしょう。
このときから結構断れるようになりました^^
電話での保険勧誘→いらねっす、ガチャン。
新聞の勧誘→読まねっす、バタン。
オレオレ詐欺も大丈夫、断れますw。
友達から頼まれるとノーとはまだ言えないんですけどね。
いらないものをいらない、と言えるようになった、成長の証となった事件ですなw
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